【清华大学】対話型言語モデル「ChatGLM」

中国語を学習しているITエンジニアの皆さん、今年爆発的な盛り上がりを見せているOpenAIのChatGPTはもちろん、中国版ChatGPTと呼ばれる百度の「文心一言」を耳にしたことはあるだろうか。

今回はその「文心一言」に並び、アジアNo.1と言われる清华大学(清華大学)の研究成果から生まれたAI企業「智谱AI」が2023年3月14日に公開した、オープンソースの対話型大規模言語モデル「ChatGLM-6B」について探索した。

現時点で「ChatGLM-6B」を紹介した日本語の記事はかなり少ないので参考にしてほしい。

清华大学

Times Higher Education(THE)社が発表した世界大学ランキング2023によると17位の北京大学を抑え、アジアNo.1の大学となっている。特に工学分野に強く、多くのエンジニアを輩出している。

所在地は北京市で、习近平(習近平)総書記も清华大学出身である。

智谱AI

2019年に「清华大学知识工程实验室」の研究成果から生まれたAI企業で、「清華系企業(清华系公司)」と呼ばれる。

ChatGLM-6Bとは

清华大学の発表によると、「清华大学知识工程实验室」から生まれた大規模言語モデル「GLM-130B」をベースに、智谱AIが発展させたオープンソースの対話型言語モデル。中国語と英語に対応し、中国語に最適化されている。

清华大学自身、国際的にトップの大規模モデルとはまだ一定の距離があることを認めてはいるものの、オープンソースであることにより、世界中の研究者や開発者と協力してアップデートできることの強みは大きいだろう。

ChatGLM-6Bの取得方法

ChatGLM-6Bは以下GitHubとHugging Faceに公開されている。

GigHub:https://github.com/THUDM/ChatGLM-6B
Hugging Face:https://huggingface.co/THUDM/chatglm-6b

導入方法はGitHubを参照してほしい。

ChatGLM-6Bの性能

ChatGLMの使用には最低6GBのメモリを搭載したGPUが必要なので、今回はHugging Faceの「Spaces」上で動作を試してみた。

まずはご挨拶。

次に清华大学の紹介をしてもらう。

中国語自体は自然で、ChatGPT同様それらしい応答を返してくれる。

日本語はどうか。

なるほど。理解はしているようだが返答は中国語。
質問した日は2023年3月20日だから誤りである。

重庆小面の作り方を聞いてみる。

ChatGPT同様手順を追って説明してくれるようだ。

では時事問題はどうか。
シリコンバレー銀行がいつ破産したのか聞いてみた。

誤り。
どうやら言語モデル自体の情報が古いか、ネットから情報を得てくる力はなさそうである。

blibiliにChatGPTや文心一言との比較動画がたくさん投稿されているので参考にしてみてほしい。

Bitly

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