中国の科学技術発展のポテンシャルを探るべく、中国の大学生・大学院生数を探索した。
大学生・大学院生卒業者数の日中対比
日本
文部科学省の学校基本調査によると、2022年の大学生の卒業者数は約59万人、大学院生は約8.8万人(内修士約7.2万人、博士約1.6万人)となっている。
中国
中華人民共和国教育部が公表する統計データによると、2022年の大学生の卒業見込み数は約484万人、大学院生は約111万人(内修士約92万人、博士約19万人)となっている。
なお、専門学校(职业本专科)の卒業生数は552万人となっており、日本と比べて専門学校の学生数の割合が多いのが特徴である。
日中の卒業生数を比較するとその差は歴然であり、特に大学院の卒業生数の差は約13倍と、国家の人口差以上の開きがある。
次に専門別の在学生数を見ていく。
専門別大学生数
以下は教育部が2022年12月29日に公表の専門別の大学生数である。
出典:中華人民共和国教育部
科学技術の発展に直結する工学・理学の在学生数はそれぞれ約644万人、127万人となっている。
桁違いの多さである。
専門別大学院生数
以下は教育部が2022年12月29日に公表の専門別の大学院生数である。
出典:中華人民共和国教育部
工学・理学の在学生数はそれぞれ約119万人(内修士約98万人、博士約21万人)、28万人(内修士約19万人、博士約9万人)となっている。
一方、日本の工学・理学の在学生数はというと、文部科学省の学校基本調査によればそれぞれ約8.3万人(内修士約6.9万人、博士約1.4万人)、1.8万人(内修士約1.4万人、博士約0.4万人)となっている。
毎年増加を続ける中国の理工系の大学院生数から見ても、中国の科学技術発展のポテンシャルは非常に高いといえるだろう。
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